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エッセイ



「真面目」と「不真面目」


あいつは「真面目」だからと云う。あそこまでゆくと「バカ(クソ)がつくよ」とか。

ではその「真面目」な人はどう思っているのか?自分でもそう思っていることが多いだろう。意識しない場合に「あなたは真面目な人だネ」といわれると「そうかな」と自問し、「別にそうでもないヨ」という場合もある。

ではいったい「真面目とは何だ」と私自身これを書くまで突き詰めて考えたことはなかった。本当は他の人とディスカッションしてから書くといろいろな発想が生まれるだろう。 人から「真面目とはどういうことかと思うか?」と切り出されたら「ウーンそんなこといわれたって」という感じだろう。よく使う言葉なのに!

ごく表面的には「悪いことしない」「正直」「勤勉」「いわゆるかたい・品行方正」更に「無遅刻無欠勤」とか・・・何が言いたいかというとその実相を表現するのは意外と難しい気がするのである。

一方「不真面目」はどうか?「ちょっとごまかす」「ちょっとウソつく」「見ていないとさぼる・手を抜く」などとか「いわゆるエッチ」なども不真面目の要因になってしまうだろう。

おもいっきり発想を他に向け「不真面目な犬」の定義はなかなか難しいことになる。あえて言えば「盗み喰いをする」「いくら躾ようとしても部屋のあちこちに糞尿をしてしまう」「他の犬に必要以上に攻撃的」「呼んでもなかなか来ない」といったところか?

前の二つは不真面目というより「バカ」といった要因が強いだろう。 犬の「真面目」はいろいろ考えつきそうなので紙面の関係上あえて書かないが。 更に、これを書くにあたって何人かにライオンと虎とどっちが真面目と思うかを質問してみた。答えは私も含めオール虎だった。

本当はどっちだというと両方の生態系を知悉していないとコメントできないし、それでも結論付けられないだろう。ライオンは寝ている時間が長く、オスはメスを使って狩をさせるといった習慣が一般的に知られ、それによって、あくまで人間が不真面目な印象もつに過ぎない。

一方人間の不真面目には「小ずるい・悪知恵がはらく」といった逆にちょっと頭が働くという要素が強い。「バカ」で「怠惰」なのはいわゆる「グータラ」である。 しかして、「不真面目という特性」は人間なる生物が特に強く持っていると言うのに無理はなさそうだ。

 昨今(軽薄なる現代社会にあっては)真面目はつまらないという風潮がある。逆に「チョイワルおやじ」なんていうのは遊びを知っていて身のこなし(服装なども)もうまくくずせていて女心をもくすぐるような感じをいい、現代社会に「うけている」のである。私の目からは「チョイワルおばさん」もたまにいるが・・・

逆の「チョイマジおやじ」という言葉は聞いたことがないし、想像するに滑稽な感じである。しかし世の多くの男性は「チヨイマジおやじ」なのだろう。でもチョイワルもチョイマジも絶対なものでなく一人の人間の中に共存しているのかもしれない。

時には真面目すぎると変わっているとも言われる。 実際四角四面や杓子定規はいただけない。本当の真面目には無意識なる真心があるのが望ましい。悪意ある不真面目は法律的には犯罪に、精神的には背徳・背信につながる。

繰り返すようだが一人の人間のなかにはあざなえる縄のごとく、精神形成要因が入り混じっており、他の動物とは一線を画す(けっして偉いわけでない)不思議かつ不可解な生き物である。

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